「施設選びヒント:日本のインプラント総施設数から」

今回はインプラント施設選びの参考としていただけるように、日本でどれくらいのクリニックで実際にインプラント手術がされているかのお話しです。我々は日本全国にある施設から自分に合うインプラント施設を選ばなければいけませんので、実施している総施設数ぐらいは知っておいても良いかと思います。

さて、データですが通常の保健診療に関しては厚生労働省統計から施設数や手術数を知ることができます。しかしながら自費治療であるインプラントは厚生労働省の保険請求統計に反映されていないのです。そうした中2つの情報を入手し施設数を比較してみました。

その1つ目は同省による2014年9月中の施設の種類別調査です。その表18からインプラント施設数や手術数を垣間見れます。それには総歯科医院数:68,592施設、インプラント施設数:24,438、インプラント実施件数・患者数:25,189、実施1施設あたり実施件数・患者数:1件とあります。この統計情報「実施1施設あたり実施件数・患者数:1件」は平均です。これは半数のクリニックの実施数が2であれば、後の半数は0、3分の1が3の実施数であれば後の3分の2は0、ということです。この見方からすれば同年同月中にインプラント手術が行われていない施設がある事になります。と言うことは、「インプラント施設数:24,438」の中に年間手術数が少なく1桁の施設が多く含まれていると考えても不思議ではありません。

2つ目の情報ですが、「日本インプラント学会」の会員数から施設数を推計することにしました。日本でインプラント治療を行う医師は通常「日本インプラント学会」の認定医の資格を取り治療を行っているとの考えからです。前述の調査が行われた2014年の学会員数は14,033人、因みに2019年は15,874人でした。大学やクリニックでは1施設に複数会員が所属していますので、総会員数14,033人や15,874人がイコール施設数とはなりません。仮に1施設に平均1.5人とすると、この学会の数字から実際にインプラント手術を行っている施設数は、多くても10,000ぐらいではないかと推測できます。

さて、「厚生労働省調査のインプラント施設数」と「インプラント学会員数からの施設数推計」の差からみた施設選びのヒントです。施設の実施数は千差万別で年間1桁の症例を行う施設もあると考えられます。ですからクリニックの診療科目に「歯周病治療」や「根幹治療」などにならんで「インプラント治療」が有るからといえ、施設の選択には医師の経験年数、症例数、設備、使用しているインプラントの種類などの情報は考慮すべき重要な要素となります。

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