「大臼歯の保険適用:白い歯とインプラント治療」

まず初めに、歯冠の新しい保険適用についてのお話です。今年の3月までは大臼歯(奥歯)の歯冠は保険で金銀パラジウム合金しか使えませんでした。今年の4月からプラスティック系の白い材料が使えるようになりました。見た目が銀歯より自然なので良い選択肢が増えたと思います。しかし、保険適用のものはプラスティック系の素材を硬くしたものなので、強度は金属の銀歯とは違うということを理解した上で選ぶことになります。ただ、保険の場合は2年で再度使用できるようですから、その辺を割り切って選択する考え方もあると思います。

一方、自費治療に使う白い歯は材質が保険適用のものとは強度も色調も全く違ってきます。金額によっていろいろ材質がありますが、見た目を他の歯と同じような色調にすることも可能です。

保険適用の材料をこのコラムで取り上げた意図は、インプラント治療はすべて自費の為、この保険適用の白い歯をインプラント治療で使用すると、混合診療になってしまうので出来ないということをご理解いただきたかったからです。インプラント治療で使用する歯は、支台となるインプラントとともに長く使える材質の歯をお勧めします。歯は噛み合わせや噛む強さによって欠けることも有り得るからです。その場合は人工歯を入れかえなければならず、その費用はインプラント治療の保証の対象外となります。従って、歯型をとる作業から始めて、新しい人工歯を作り、インプラントに取り付ける費用を再度支払うことになります。

なお、人工歯をインプラントの支台に取り付ける方法は二つあります。接着剤で接着する方法と人工歯にネジで止める方法です。ネジ止めは、歯冠に小さな穴を空けますが、同じような色の材料で埋めるため凄く目立つということはありません。さて、後に歯が欠けるなどして取り除かなくてはいけない時に、接着剤を使用していた人工歯ですとその人工歯を壊す作業が必要です。一方、ネジ止めの場合はより簡単に外すことができます。

インプラント治療後の埋入されたインプラントの上にある人工歯が永久に持つということは無いという考えで、当初のインプラント治療計画の際にこのようなことも考慮して先生と良くご相談されるようお勧めします。

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