「お口の清掃とインフルエンザからコロナ」

知り合いの先生からお聞きした話です。「口腔内を清掃することにより、口腔内細菌数が減少し、インフルエンザの感染プロセスで重要な酵素ノイラミニダーゼの活性化を低下させ、インフルエンザの罹患率を10分の1に減少させる」という話でした。同様に、ネットでも同じご意見をお持ちの歯科の先生もおられました。加えて、日本口腔保険協会のホームページには「歯科衛生士による専門的口腔ケアはインフルエンザ発症率を低下させます」とあり、「インフルエンザ感染率については、通常の歯の清掃は9.8%、歯科衛生による歯の清掃は1.0%に低下させる」とありました。私はこのインフルエンザ対策がコロナ対策にもなるのではと思っています。

さて、インプラント治療後の検診を定期的に受けておられる方は上述のような恩恵を受けることができます。現在、不要不急の外出は避けるべきですが、もし、身近の方が歯科クリニックに行く機会があれば、その際に専門のスタッフによる口腔内の清掃もして貰うようお勧めください。

話は少し飛びますが、昨今のコロナ感染症対策の歯科医療への影響についてです。緊急事態宣言を受け既に自主休診をされているクリニックもあります。感染防止のためのマスクは勿論、手袋、使い捨てガウンなどは通常以上に多く使用する医療現場には診療資材が十分に供給されない状況です。こうした理由に加え、患者様が外出自粛をされている為、休診日を増やす、開院時間を短縮する、オペを延期する等の処置を講じざるを得ないクリニックもあります。これらのことが広範囲に起こりますと我々は適切な治療を受けることができなくなります。つまり、医療崩壊です。

東洋経済オンラインに厚生労働省の数字を基に毎日アップデートされたコロナ感染者等の数値が出ています。PCR検査の数字の増加とともに患者数は増えています。政府は毎日1万ぐらいのPCR検査を近々に毎日2万に予定しています。感染者数はそれに伴いさらに増加するでしょう。さて、4月20日現在の累計では、PCR検査人数91,695名、感染者数10,219名、11%ぐらいの感染者です。しかし、検査結果が出るまでに日数がかかるので、この数字を鵜呑みにし、この病気が大したことはないと言うことは出来ません。検査を受ける方は、先生に勧められた、もしくは自分で主張して検査を受けた方々の数です。勧められたが検査を待っている又は受けない、感染していると思っても病院に行かない方の数は含まれていません。ですから、市中での感染者数は日々発表される以上に多いと思います。コロナはインフルエンザと比較して死亡率が低いとは言われておりますが、ここまで拡大した原因はともかく、今になっては医療現場の崩壊、プラス社会基盤(治安、行政など)の崩壊を防ぎ、早期に安全・安心な状態に戻るために、感染しない、感染させないという意識を私達ひとりひとりがあらためて強く持つべきでしょう。

まずすべき事の1番は『人と接触しない』ことだと思いますので、私自身心がけるようにいたします。

尚、補足ですが、4月20日時点のデータから、死亡率は1.6%(死亡者数161÷感染者数10,219)、現在の重症者率は2%(重症者数217÷感染者数10,219)、患者数率62%(有症状者数6,308÷感染者数10,219)です。尚、退院された方は1,142名おられます。年齢別の感染者数で多いのは20代から50代で、これは外出の機会が多い年齢層である事も一因ではないかと思います。

それから、良く比較されるインフルエンザの情報です。厚生労働省の「新型インフルエンザに関するQ&A」というページには、季節性インフルエンザの感染者数と死亡者数について次のように書かれています。

「例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。

国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214(2001年)~1818(2005年)人です。

また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されています。」

皆さん、インフルエンザにもコロナにもかからないようにしてください!

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