「銀歯の高騰」

この件は、先日もニュースになっていましたし、最近また同じようなニュースを見ましたので少し関連情報をご参考までに。

ここのところ銀が高騰しており、保険による銀歯(パラジウム合金の歯)の治療がコスト面で歯科医院経営に好ましからざる影響を及ぼしているのが現状です。保険点数は、それを決めた時の市場価格を元に計算した原価に技工料と歯科医院の治療費用を勘案して決めているようです。ですから、金属の相場が決められた時期より上がれば当然コスト高になります。

実際はどうかと申しますと、ある歯科医師の2020年1月の情報があります。その先生によれば奥歯の被せ物(俗にクラウンと呼ばれるもの)の技工料は13,044円です。これに対して歯科医師が保険から得る金額は、12,610円だそうです。ここで既にマイナスです。しかもこの保険診療代金には治療後2年間分のこの銀歯の保証料と、治療に使用する接着材料などの材料費、歯の調整装着料、それに伴う歯科医師や衛生士の方々の時間、治療に使う機器の費用などが含まれています。治療を受けられた経験のある方はお分かりと思いますが、治療には1回30分ぐらいはかかります。これから見れば、歯科クリニックにとって保険適用の銀歯クラウン(歯冠)治療は何らインセンティブが働かないのです。経営的に見れば他の治療のためにこの時間を使う方が良いのです。当然、医療はお金だけの為では無いという意見もあるかと思います。が、社会主義国家でない日本においては、医療と言えどもそれを提供している方々は、利益を得ることなく継続的にある一定以上のレベルの医療を提供できないのです。極端なことを言えば、このような状況が続けばこの保険治療をする先生方がいなくなることも有り得ます。

このような現実をご理解いただいて上で、もし銀歯を入れる様な状態になったら、ご自身のためにも、体に良くないと言われている銀歯より、是非、アレルギーを起こさないような金合金やセラミックやジルコニアの白い自費の歯を積極的に検討してみてください。保険適用でないということに抵抗があるかもしれませんが、コンタクトやメガネも保険ではカバーできないのと同様ではないでしょうか?

ましてや、インプラント治療では必ず自費である白い歯で治療をなさる事をお勧めします。

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