「歯医者の紹介広告の利用」

昨今、歯医者を紹介するサイトや新聞広告を良く目にするようになってきました。ネットでは、レストランを探すような感覚で簡単にクリニックを検索して予約もできます。それから新聞や雑誌のインプラントの広告ではインプラント治療を解説した小冊子なども送ってもらえるようです。そして治療についての質問や相談に対応する電話窓口も設けているようです。私はどちらも使用したことはありませんが、この様な方法は手間がかからず便利であるとは思います。こうした方法でクリニックを探すことの良し悪しを一概に論じることはできません。が、手軽にクリニック概要や治療情報を入手できることは確かであり否定するものではありません。クリニックの情報は一般的な事柄でありホームページ以上の情報以上は得られないと思います。治療情報はキチンとした歯科医師による監修がなされているようであり疾患などの知識を得る上ではありがたいことです。

このようなメリットがある一方、理解しておかないといけないのは、これらの情報提供会社は我々が利用することにより、クリニックから利益を得るビジネスを行っているということです。つまり、我々の治療費から相応の利益を享受することによりサイトの運営や新聞広告などを行っています。どのような形式もしくは契約で事業利益を得ているか詳細を知る由はありません。推測するに、クリニックから毎月一定金額の契約料の支払いを受ける、もしくは紹介患者様一人につきいくら、あるいは治療費に対しての%の支払を受けていると推測しています。運営会社は、紹介患者の「数」がキーポイントで、種々の媒体による広告宣伝により多くの患者様をクリニックに紹介することで事業を営んでいます。

さて、こうしたバックグラウンドを理解した上で、広告や情報サイトの利用において我々が注意を払わないといけないことは、クリニックの設備や治療方針や治療の質です。このビジネスモデルでは患者様の紹介を業としております。従いましてクリニックと患者様の間で一番大事な治療の質についての責任を負うことは全くありません。また、そのクリニックで提供している医療の質を測る術も持っておりません。当たり前ですが、医療提供者でない一般企業がこれを持つことはできません。治療についてはあくまで、歯科医師と患者様の間で解決すべき課題であり、これをこれらの企業に期待してはいけません。

となりますと、こうした企業が提供するクリニックの地域や治療内容などの情報はあくまで最初の一歩として、ご自分の目的に合いそうな施設を絞る為に利用する事をお勧めします。その後はそのクリニックの内容や評判をご自身で収集し、設備、経験、得意とする治療などの情報を加えて考慮し、ご自身が希望する治療で満足を得る事ができそうな施設を選ぶ事に使えると思います。

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