「テレビ放送:歯を守るためには」その3

10月5日のNHKの番組、チョイス@病気になった時「歯科最新情報(2)歯を守るためには」を録画しており最近見ることがあり、そのコメントの第3弾で最後です。

「失いかけた歯を蘇らせる」という題で登場された3人目の患者様は歯がかなりすり減っており、かかりつけの歯医者さんから手に負えないと言われ、大学病院に行かれたそうです。こうした原因は酸蝕(歯の硬組織、特にエナメル質が種々の要因によって侵蝕されること)や歯軋りで、修復方法はコンポジットレジンという有機複合材料を使って歯を元のような形にします。治療した歯の生存率は3年後で99%との説明です。つまり100人の内99人は3年後でも治療直後と同じ形、もしくはほぼ同じ形を保っていると言う事です。当然ながら、この治療では何かあれば比較的容易にやり直しもできると思います。一方接着部から虫歯になることもあるそうです。長持ちさせるには定期検診で状態を常に診てもらわないといけないと思います。すり減っている状態にもよるかと思いますが、保険適用も可能で1歯1000円でできるそうです。もし、歯がすり減っていると思ったら一度近くのクリニックに足を運んで診療してもらうというのが良いかと思います。歯を失ったら、インプラント等の選択になりますので。

番組の最後に、歯を守るためには早めの検診とセルフケアとプロフェショナルケアが必要とのコメントがありました。これは何も難しいことではなく、定期的に歯医者さんに行くこと、次に、家では歯ブラシ、フロス、洗口液でケアをしていれば良いことです。これは本当に自分のために実践しないといけません。

この放送を見た視聴者は、一般的な歯の治療知識を得る事ができます。そして、歯を守るためにすべき事を一般の方々に浸透させるにはとても良い番組だと思いました。今後もこうした番組ができ、歯科治療の啓蒙が進む事を期待したいと思います。しかし少し気になったのは、こうした患者様がかかりつけ医から大学病院に行かなければ適切な治療できなかったと思われる事です。私は開業医の先生方でもこうした治療をするための機器や器具を準備され、十分な専門知識や技術を持って治療をなさっている方も沢山いらっしゃると思います。大学ではそれぞれに分かれた専門分野の歯科医師がおられます。そしてそうした治療技術と知識を持った先生が治療にあたられます。一方、歯科医院は患者様にどのような治療でも請け負うことになりますが、それぞれの先生方には得意分野があるようです。私ども患者側がうまく自分の疾患にあった先生を最初に見つけることができれば、再度この番組のように大学病院に行く事なく、我々の精神的・経済的・時間的負担が軽減されるでしょう。

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