「テレビ放送:歯を守るためには」その2

10月5日のNHKの番組、チョイス@病気になった時「歯科最新情報(2)歯を守るためには」を見ました。コメントの第2弾です。

番組に出演した1人の患者様は、虫歯治療をした3年後に詰め物の横から菌が入り2次虫歯となり進行した結果、行きつけの歯科医院で抜歯を提案されたそうです。そのため大学病院に診察してもらい、結果として抜歯ではなく根管治療を選択したそうです。治療は歯の根っこの歯髄の完全除去と、その隙間を充填剤で完全に密閉するもので、その後3年経っても再発していないと話しておられました。

放送では、この治療で使用する機器や器具の実物も映し出され、歯科大学の歯科医師の説明がありました。重要なのは、まずCTによる診断と治療法の検討であり、更に器具ではラバーダム(治療する歯だけが出すゴム状のシート、これにより治療の時に歯の中から出るものを口の中に入れないようにする)、マイクロスコープ、根管測定器はこの治療に欠かせないものであるとの説明でした。費用は基本的に保険診療では1,200-4,000円の個人負担となり、特殊な器具を使用すると自由診療になり100%個人負担です。根管治療は前述の4つの治療に必要な機器のある施設での治療を推奨していました。治療施設は保存学会などのホームページにリストがあるとの事でそれを参考にとの話です。

ところで、私の素朴な疑問ですが、ラバーダムというゴムのシートは一般的に歯科治療に使用されているのでしょうか?私の知る限り自由診療の根管治療では使用されていました。それから、自由診療では治療が1回で済みましたが、保険治療では何回か通った経験があります。自由診療で使用される切削器具や充填剤も保険診療の場合と違うような気がしました。当然、個人負担する金額も相当に違いますが。それは根管治療を自由診療として行う歯科医院が必要な機器を揃える為に普通より多い初期投資をすることやその治療の習得に費用がかかる事が要因と思います。また、歯科用マイクロスコープ(顕微鏡をイメージしていただいたら良くわかります)やCTは1千万円ぐらいする高額な機器です。

根管治療後、虫歯や不具合が発生しますと再度根管治療をする事は出来ます。しかし歯髄の中を再度削るので、イメージとしては歯の中の穴が大きくなり歯の壁が薄くなります。そして最悪の場合、歯軋りや何からの衝撃で歯が縦に割れるリスクが有ると思います。割れた場合は再度、入れ歯、ブリッジ、インプラントのいずれかの治療が必要で更に時間と費用がかかります。また、このような再治療を行うときは上物の歯も新しくする必要がありその費用も必要です。

こうしたことが起こらないように、つまり、再発しないようにするためには保険治療と、費用がかかる自費治療の治療内容を良く調べ比較し、見極めることと、良い治療施設を選ぶことが大事です。

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