「インプラントは増えている?」

この間、友人から『インプラントは増えているの?』と聞かれました。要は 安全であれば増え続けるであろうという関心からの質問です。

私も非常に興味を覚え、実際にインプラントをしている先生方数人とインプラント業界の方々にお聞き致しました。現在インプラント治療を考えている方々のご参考になればと思い、共有したいと思います。

まず、年間のインプラント使用本数自体はここ数年大きな伸びは無いそうです。一方、患者様の数は伸びているとの事です。それから、傾向として、インプラント治療の経験が長く、症例数も多い施設や難症例の治療経験が多い施設に患者様が集まってきているようです。これは、患者様が医院の治療実績の情報をネットなどで集め易くなったことも影響しているのではと思います。インプラントの使用総数が横ばいで患者数が増えているという事は、患者様一人当たりのインプラント本数が以前と比較して少なくなっているという事になりますが、それはどういう意味なのでしょうか?これを先生方にお聞きしますと今増えている理由は、インプラント治療を経験された患者様の追加のインプラント治療だそうです。再手術ではなく、インプラントにした歯以外の歯が何らかの理由で抜歯を余儀なくされ、そこに新たなインプラントを埋入するというものです。抜歯の理由というのは、元々歯周病や根管治療などの治療をした歯が徐々に悪化した結果であるようです。

さて、冒頭の『インプラントは増えている?』との問いですが、答えは『インプラント患者数は増えている。』です。

興味の惹かれる事は再度のインプラント治療を受ける患者様は初回インプラント治療に満足されておられるからです。これはインプラントは優れた治療であると言う事を証明しています。

それから前述の話からの教訓は、インプラント治療しメインテナンスをしているから安心という訳ではなく、他の歯もやはり常に検査して健康な状態を保つように気をつけないといけないという事です。言い換えれば、必ず歯はその時々に完全と思われる治療をしておかないといけないし、その後もそれを放っておいてはいけないのです。同じ話の繰り返しになるかもしれませんが、定期的な検診による口の中の管理が重要です。傷口が自然に治るのとは違い、歯は放っておいて良くなる事はないのですから。

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