今回は「歯の骨の再生医療」です。

先日、有名な大学の先生が歯の骨の再生の研究発表を聴講する事ができました。この分野は、私が思っていたよりかなり進んでおり、皆さんともその情報を共有できればと思います。

すでにips細胞などは有名になっておりますが、私が聞いた発表は、お腹の脂肪から幹細胞を取り出して増殖させ、歯の骨のなくなった所に適切な量を置いて歯の骨の再生を促すというものでした。すでに動物実験などは終了し、現在は法規制にのっとった臨床試験の段階に入っているとのことでした。ですので、まだ一般に広く使える訳ではなく、ある一定数の臨床例からデータを蓄積し、分析し、承認申請をされるようになるとは思いますが、我々がこれの恩恵に浴する事が出来るのはまだ先のようです。

発表で提示されていました臨床例の経緯や結果は、市販されているような製品と比較しても十分価値あるものと考えられます。何分、すでに市販されている牛の骨や豚の骨などを加工したり、化学物質を混ぜ合わせたようなものではなく、もともと自分の細胞ですから、からだが異物として認識をしないのでより生体適合性が高いものであると思います。こうした研究は多くの大学で既に始められていると聞いておりますので、情報公開などを進めていただいて早く一般の治療に使用できるようにしてもらいたいものです。しかしながら、幹細胞を取り出す機器は高額であると思われ、また、その幹細胞の取り扱いは厳重にされるべきものですので、初期の段階では大学病院のような大きな施設から導入されると考えて間違いはないと思います。

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