2016年11月8日にNHK報道のインプラント周囲炎のニュースについての追加コメントです

一人のインプラント周囲炎患者様のコメントで「時間がたつにつれ、本物の歯のような気分になってしまい、定期的に検診を受けなければならないという意識がありませんでした。インプラント治療で取り付けた歯はすごく便利で満足しているので、これからは手入れをしてできるだけ長く使えるようにするしかありません」とありました。

この方は、インプラント治療後の日常生活を、治療前の歯と同じような感覚、つまり、インプラントの歯とは意識されずに過ごされていた為に、定期検診を忘れてしまったのであろうと思います。これは非常に大事な事で、歯のインプラント治療が大きく生活の質の向上に貢献している事を示しています。しかしながら、残念にも定期的に検診をしなかったために結果的にインプラント周囲炎にかかられたのです。定期検診がどれだけ重要かを示している例と思います。

さて、気になったことはインプラント周囲炎になって骨が少なくなった時の治療方法について、お知り合いの先生方から情報をいただきましたのでご参考にしていただければありがたいです。


1)メインテナンスで現状維持が可能の場合

インプラントの表面をレーザーなどで綺麗にして、自分の骨や人工の骨をいれて骨の形成を促進する手術により骨を造成する。


2)メインテナンスで現状維持が可能でない場合

インプラントを除去し、自分の骨や人工の骨をいれて骨の形成を促進する手術により骨を造成し、再度インププラント治療を行う。


追加として、

1)インプラント周囲炎によって、骨が無くなりますが、その大きさと形態によって再生可能の場合もあるようです。

2)インプラント治療の歯の隣の健康な歯の状況により治療が変わります。

3)治療前に口腔内細菌チェックをして除菌を行う事前処置も重要です。

4)定期検診によりクリニックで噛み合わせとクリーニングを行っていればインプラント周囲炎になる率は当然下がります。

5)インプラント周囲炎になった時にすぐに治療をすれば進行を防げることができる。理由の一つには、噛み合わせ調整により、噛む力を適切にしインプラント周囲炎の進行を妨げる事ができる。(噛み合わせが悪ければ、噛み合わせにより上下にかかる力が横方向にかかり歯に悪影響を与えます)

このように考えますと、インプラント治療の施設選びの過程には、どのような治療前処置を行うか、また、治療後はどのような対応、つまり定期検診やインプラントの周りに炎症が起こった時などの対応策、を確認することが必要です。それに、治療後の定期検診ができることです。また、こうした定期検診を受けない限り、何かあった時には保証の対象外になります。そして、その限りにおいてはこうした周囲炎も保証の対象にしている施設もあります。それから事前処置として口腔内の細菌検査をし最近除菌もされるようなところも良いでしょう。そして何よりも必ず長期にわたり定期検診でお世話になる事を考えて施設を選んでください。もし、引越しなどで施設を変えないといけない時は必ず紹介をしてもらいましょう。理由はインプラントのメーカーと製品により機材やパーツが違います。ご自身に埋入されているインプラント製品を使い治療されている施設で定期検診を受けないとインプラントへの対応ができないからです。

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