ミニマムインベイシブサージェリー、低侵襲外科のお話

今日は、ミニマムインベイシブサージェリー、低侵襲外科のお話です。その中でも今回は、臓器移植(骨を含む)における代替品の臓器について、特に歯科の骨移植で今後期待される最新の製品と技術についてお話ししたいと思います。

近年、多くの会社が先端技術を結集して、より身体への侵襲が少ない代替品の臓器を開発、製造しています。それらの多くが日常的に臨床使用されています。既に医科では、代替品として、人工的な臓器、例えば、ペースメーカー、人工関節、人工腎臓などが使われています。こうしたものに加え、他人の臓器の心臓、腎臓、肝臓などを移植することが一般的になっていることはご存じのことと思います。

さて、歯科ではまだまだ人工的な代替品が多く、特にインプラントの時に土台となる骨が足りない時には、患者自身の骨を取って移植(自家骨移植)をしたり、動物由来の人工的な製品などが使用されています。昨今、ヨーロッパではさらに技術が進歩し、外科手術によって切り取られた他人の骨、例えば大腿骨頭などを加工したものが使われるようになってきました。当然ながら、これは規則に従ってきちんとした設備で適切な処理工程を経て管理された製品で、私は、あらたな低侵襲の選択肢として注目しています。

まだまだ、結論付けるのは早い段階かも知れませんが、動物由来の製品より人体への適合性は高いと思われます。その上、自分の骨を取るために健康な部分を切開して骨を削ったり、切って取り出す必要がなくなります。患者様それぞれに必要な形を工場で加工し製品として出荷することもできるようです。これにによりインプラント以外の手術をすることによる身体への負担が少なくなり、トータルの手術の時間も短くなります。これは我々患者にとってはとても良い技術と施術の進歩です。欧州で販売されている製品で製造が始まったのも近年ではあります。既に日本の一部の歯科クリニックで既に試みられている様に聞いておりますが、日本では未承認のために発売されていません。こうした我々患者に恩恵のある製品が近い将来普及する様に願ってやみません。

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