はじめに

インプラント歯科医院を選ぶ事の大切さ

歯のインプラント治療は長期にわたって技術革新が進み、今日では既に広く確立された治療方法です。しかしながらどこのクリニックや病院に行けば良いのか、インプラント治療を含めてどの様な治療を受ければ良いか、どの先生にお願いしたら良いか等の判断が我々患者にとっては難しいことが多いです。それと同時に大きな関心事でもあります。

ではどのようにすれば良いのでしょう?この問いへの答えは、まず第一に我々患者自身が総合的な視野を養い、正しい情報を集め、その情報をもとに多くの点で自分が納得出来る歯科医院を探すべきだということです。次に、我々患者側から歯以外の持病や飲んでいる薬等を含め、出来うる限りの情報をインプラント治療を行う先生に提供し、相談することが重要です。その上で先生から総合的な診断と我々患者のライフスタイルや治療にかける費用など諸般の事情を考慮した結果として、インプラント治療を含む適切な治療方法の選択肢とその治療費用や治療スケジュールも含めて説明して頂きましょう。

そして、最終的に我々患者が選択し同意した治療をクリニックの先生とスタッフ全員で総合的にサポートしていただくことになります。ここまでのステップを達成するために、今お持ちの情報に加えて本サイトの情報もご利用いただければこの上ない幸せです。


「歯のインプラントを知ってもらう会」とは

本サイトの目的はインプラント治療の情報を集めておられる方々に、私自身の業界経験と体験を通じて私が知りえた歯科インプラント治療に関連した情報を提供し「歯のインプラントを知ってもらう」事です。これは、1)技術革新された新しい治療を知って頂きたい、2)歯科業界の体験を生かした情報を共有したい、3)日本の歯科インプラント治療の普及に役立ちたい、という3つの思いから成っています。

1)技術革新された治療の普及
まず、この思いはひとえに私の今までの職歴から来ています。
40数年間、医科と歯科という両業界で仕事をさせていただく機会に恵まれ、その多くを外資系の医療機器及び用具の製造販売会社の日本のトップとして過ごしてきました。

医療に関わる企業の事業目的は、医療従事者である医師や看護士やその他医療業務に携わる方々が、安全で優れた治療をより多くの患者様に安心して提供できる様に医療器具及び用具を開発し普及させることです。しかも、身体を切り開かない、身体に与える損傷が少ないことを目的とする低侵襲性治療による「生活の質の向上」を絶対命題として事業展開をしています。心臓ペースメーカなどはその好例ですが、医療器具では、このようにより安全により小型にと技術革新がなされてきています。種々の手術では、例えば、心臓の周りの血管(冠状動脈)が狭くなった時にはバルーンカテーテルによる治療(風船を血管内に入れて狭窄部を押し広げる治療)を行います。その後血管内の再度の狭窄を防ぐためのステント(血管内壁の支柱)治療などを行ったりします。これは胸を切り開くことなく治療を行える著しい変革の好例です。こうした治療方法は、より安全に、より短時間に、より小さい切開で、と進化と革新を続けています。そうした治療方法の革新を受けて医療機器や用具は、先端産業界からの高度な技術を取り入れて新しい製品が市場に出てきています。昨今ではレーザーやデジタル技術を駆使した製品とそのアプリケーションの製造開発が治療方法の進歩に大きく貢献しています。

血管内治療, バルーン, ステント

そして機器や用具は開発中や発売後も、諸先生方により安全に確実に操作でき、なおかつ、その有効性を最大限に生かせるように日々改良が加えられています。実際、使用される先生方は継続的に医療知識の向上を行い医療技術を磨き、使い方を創意工夫されていらっしゃいます。それによって使用方法を改善改良し安全で確実な治療へと導いておられます。最初は簡単な治療から始め徐々に今までできなかった複雑で困難な治療へと、治す事ができる病気の種類を拡大させています。これは医療産業に携わる方々とそれらを実際にお使いになられる先生方とその他の医療従事者の方々の日頃の献身より成し得られるものです。治療を受ける我々の「生活の質の向上」の実現へのこうした方々の不断の努力が今日の医療革新をもたらしてきたと言っても過言ではありません。

我々患者は目の前にある確立された最先端の医療技術を知り、その恩恵をすべからく受ける事を検討すべきです。そのために、その一つである歯のインプラント治療もより多くの方々に知っていただきたいと考えています。

2)歯科業界の体験を生かした情報の共有
幸運にも歯科業界で、審美(歯科治療によって見た目が美しくなること)、補綴(歯の欠損部分に人工物を用いる治療)、根管治療(歯の根っこの治療)に3年間携わりました。そしてその後4年間、歯科インプラント製品の世界最大のインプラントメーカーの日本のトップとして、日本と世界の最先端のインプラント治療を産業界側から見る機会に恵まれました。
その間、大学病院の教授の先生方やそこにお勤めの諸先生方、著名な開業医の先生方、インプラント治療をリードされている世界のトップクラスの先生方、さらに多くの国内の歯科医院の先生方や著名な技工士の方々と直接お話しをすることができました。その上、実際にインプラントを実施している国内外の大学病院やクリニック、技工所を訪問し、実際のインプラント手術の見学や、国内外の講演会、セミナーや学会などを通じてインプラント治療についての最新の情報を得、知見を広げる事が出来ました。それは取りも直さず、どのようなインプラント治療を我々患者が受けるのが良いかを考えるための知識に繋がっていきました。

こうした蓄積がこれからインプラント治療を受けることを考えておられる方々にのお役に立てることを願っています。

3)日本の歯のインプラント治療の普及
インプラント治療は健康保険のきかない自費治療であるが故に、我国では諸外国と比較して普及率が低いのではと思います。それは、保険制度でカバーできる治療と比較して患者負担が多いので、高額という印象があるのかもしれません。これはインプラント治療が、疾患ではありながら保険制度でカバーする病気と違い、患者側が負担する費用が100%であるために感じる事です。(但し、保険制度の治療である広範囲顎骨支持型装置埋入手術及び広範囲顎骨支持型補綴と呼ばれる一定の条件を満たすインプラント手術を除く)。

とはいえ、インプラント治療は「生活の質の向上」という面からすれば、大きく貢献できる治療方法です。そのために、できる限り多くの方々に天然歯の代わりをする治療方法の一つの選択肢として関心を持っていただければと思っています。インプラント治療を受ける受けないに関わらず、より多くの方々にこの治療を知って頂きたいのです。

私自身、根管治療の後、歯の破折(縦に割れた)によりインプラント治療を選択しその恩恵を受けた一人としても。。。


以上の3つことから・・・・

今まで、私の知り合いにインプラント治療について話をしたり、その中で治療を受けたいと考えた方々に知己を得た優秀な先生方をご紹介して参りました。その方々はインプラント手術を選択され、その後は物をしっかりと食べ、口を開けて笑い、話すことに躊躇することのない快適な生活を送っておられます。このような生活の質を向上できる一面を持っている素晴らしい治療ですので、今までに私が専門の先生方との交流を通じて、目で見、耳で聞き、肌で感じた事や私自身の体験が、これから歯のインプラント治療を受けようと考えられている方々に少しでもお役に立てれば幸いです。


謝辞

最後になりますが、本サイト作成にあたり多くの方々に構成や内容についてご協力いただきました。ご多忙にも関わらず内容をお読みいただき惜しみのないご意見をくださいました諸先生方、ウェブ作成業者の方、率直な意見を頂きました友人諸氏に心より御礼を申し上げます。加えまして、インプラントメーカー在職中に未熟な私にインプラント手術や手技、適応症例についてご親切に教えてくださいました国内外の多くの先生方にも重ねて御礼を申し上げます。こうした方々のご指導とご鞭撻無くして完成できないサイトでした。この場をお借りしまして感謝申し上げます。ご協力本当にありがとうございました。

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