「歯のインプラントを知ってもらう会」とは

 本サイトの目的はインプラント治療の情報を集めておられる方々に、私自身の業界経験と体験を通じて私が知りえた歯科インプラント治療に関連した情報を提供し「歯のインプラントを知ってもらう」事です。そして、技術革新の進歩により確立された新しい治療方法や歯科業界の体験を生かした情報を共有することにより日本の歯科インプラント治療の普及に少しでも役立つことができれば大変ありがたいです。

1)技術革新された新しい治療の普及

 技術革新による新しい治療の普及に関しては、僭越ながら私も少しは貢献出来たのではと自負しております。40数年間、医科と歯科、両方の医療業界で仕事をする機会に恵まれ、その多くを外資系の医療機器メーカーで日本のトップとして、海外の最先端の製品の日本導入を行うとともに最新の治療技術の普及などに努めてまいりました。医療に関わる企業の主たる事業は、医療従事者である医師や看護士や医療業務に携わる方々が、安全で優れた治療をより多くの患者様に安心して提供できる様に、医療器具及び用具を開発し普及させる事を目的としています。それに加えて、極力身体を切り開かない、身体に与える損傷が少ないという低侵襲性治療による『生活の質の向上』を絶対命題として事業展開をしています。

 例えば「心臓ペースメーカー」などはその好例です。このように医療器具はより安全により小型にと非侵襲的な製品開発の技術は常に革新されています。心臓の「カテーテル治療」もその良い例でしょう。心臓の周りの血管(冠状動脈)が狭くなった時に、胸を切り開くのではなく「バルーンカテーテル」による治療(血管内に極細の管を入れて狭くなつている狭窄部で先端の風船を膨らませ押し広げる治療)を行います。その後、血管の広げた部位が再度狭くなるのを防ぐためにステント(ステンレスの網状になっている筒)を血管内に固定するステント治療などです。

血管内治療, バルーン, ステント

 こうした低侵襲の治療方法は、より安全に、より短時間に、より小さい切開でと日々新しく生まれ変わっています。産業界から高度な先端技術を取り入れて多くの革新的な新製品が毎年市場に上梓されています。昨今ではレーザーやデジタル技術を駆使した製品が生まれ、そのアプリケーションの製造や開発が治療方法の進歩に大きく貢献しています。

 そして医療機器や用具は、開発中も開発後も諸先生方が安全に確実に操作でき、なおかつその有効性を最大限に生かせるよう日々改良が加えられています。それを実際に使用される先生方は、継続的に医療知識の向上に努め、医療技術を磨き、使い方を創意工夫し改善していらっしゃいます。それによって、より安全で確実な治療の進歩が生まれるのです。最初は簡単な疾患から始め、徐々に今までできなかった複雑で困難な疾患へと進み、より多くの治療ができるようになります。これは医療産業に携わる方々と、実際にお使いになる先生方や他の医療従事者の方々の日頃の献身により成し遂げられるものです。治療を受ける我々患者の「生活の質の向上」の実現への不断の努力が今日の医療革新をもたらしてきたと言っても過言ではありません。

 我々患者はその恩恵をすべからく受けるため、目の前にある確立された最先端の医療技術を知る努力をすべきです。そのために最先端の「歯のインプラント治療」もより多くの方々に知っていただきたいと考えています。

2)歯科業界の体験を生かした情報の共有

 幸運にも歯科業界で、審美(見た目を美しくする歯科治療)、補綴(ほてつ、歯がかけたり無くなった部分を人工物で補う治療)、根管治療(歯の根っこの治療)に5年間携わりました。それに加えて4年間、歯科インプラント製品の世界最大のメーカーの日本のトップを勤め、日本と世界の最先端のインプラント治療を産業界側から見る機会に恵まれました。
 その間、大学病院の教授の先生方と勤務されている諸先生方、著名な開業医の先生方、最先端のインプラント治療をリードする世界のトップクラスの先生方、さらに多くの国内の歯科医院の先生方や著名な技工士の方々と直接お話しをすることができました。また、インプラントを実施している国内外の大学病院やクリニック、技工所を訪問し、実際のインプラント手術の見学をし、国内外の講演会、セミナーや学会などを通じてインプラント治療についての最新の情報を得、知見を深める事が出来ました。それらは、どのようなインプラント治療を我々患者が受けるのが良いかを考えるための知識に繋がっていきました。

 こうして得た情報が、これからインプラント治療を受けることを考えておられる方々のお役に立てることを願っています。

3)国内の「歯のインプラント治療」の普及

 日本国内のインプラント治療は欧米諸国と比較して普及率が低いと思います。日本ではインプラント治療は保険がきかない自費診療であり患者の全額負担となる為、自分ではある一定の部分しか支払わない保険治療に慣れている我々から見ると患者自身が支払う治療費が高額という印象があるのかも知れません。(但し、広範囲顎骨支持型装置埋入手術及び広範囲顎骨支持型補綴と呼ばれる一定の条件を満たすインプラント手術は保険が適応されます。)

 インプラント治療は「生活の質の向上」という面からすれば、歯のない方には大きく貢献できる治療方法です。それ故にできる限り多くの方々に天然歯の代わりとなる歯の治療方法の一つの選択肢として関心を持っていただきたいと思っております。インプラント治療を受ける受けないに関わらず、まずはより多くの方々にこの治療を知って頂きたいと思います。インプラント治療を選択しその恩恵を受けた一人としても。。。

 前述の3つのことから・・・・
 私は今まで知り合いにインプラント治療について話をしたり、その中で治療を受けたいと考えた方々には知己を得た優秀な先生方をご紹介して参りました。その結果インプラント手術を選択された方々は、治療後、物をしっかりと噛んで食べ、躊躇なく口を開けて笑い、話すことが出来る快適な生活を送っていらっしゃいます。インプラント治療はこのように生活の質を向上させる大きな一面を持っている素晴らしい治療なのです。今まで私が専門の先生方との交流を通じて、目で見、耳で聞き、肌で感じた事や私自身の体験が、これから歯のインプラント治療を受けようと考えられている方々に少しでもお役に立てれば幸いです。

 謝辞
 最後になりますが、本サイト作成にあたり多くの方々に構成や内容についてご協力いただきました。ご多忙にも関わらず内容をお読みいただき、惜しみのないご意見をくださいました諸先生方、ウェブ作成業者の方々、率直な意見を頂きました友人諸氏に心より御礼を申し上げます。加えまして、インプラントメーカー在職中に未熟な私にインプラントの手術や手技、適応症例についてご親切に教えてくださいました国内外の多くの先生方にも重ねて御礼を申し上げます。こうした皆さまのご指導とご鞭撻無くしては完成できないサイトでした。この場をお借りしまして改めて御礼申し上げます。ご協力本当にありがとうございました。

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